バージニア州ダレス – 2022年2月21日 – ノースロップ・グラマン社（NYSE: NOC) のSpaceLogistics社は、21日、ミッション・ロボティック・ヴィークル(MRV: Mission Robotic Vehicle)宇宙機の打ち上げ契約とミッション・エクステンション・ポッド(MEP: Mission Extension Pod)初号機の販売契約を発表しました。
この打ち上げ契約のもとで、SpaceX社はMRVと複数のMEPの打ち上げを2024年春に行うことになります。また、オーストラリア最大の衛星所有・運用会社であるOptus社は、2025年にMEP 1機を同社のD3衛星にインストールする契約を先日SpaceLogistics社と締結しました。
SpaceLogistics社ビジネスディベロプメント担当バイス・プレジデントのジョセフ・アンダーソンは、次のように述べています。「SpaceX社とOptus社との契約は、第2世代の軌道上衛星サービス技術を衛星産業に提供するとの我々の推進力とコミットメントを証明するものです。我々はMEPの最初の顧客としてOptus社と契約を結んだことをとても喜んでおり、今後も宇宙分野の将来を切り拓き、軌道上衛星サービスや補給における可能性を拡大していきます。」
この打ち上げは、ロボティクス能力を備えた宇宙機が静止軌道（GEO）において持続的なロボティクス・サービスを提供する初めての例となります。商用衛星にMEPをインストールするとの主任務を遂行しながら、MRVはそのロボットアーム・ペイロードの一連の衛星軌道上テストを行う予定です。MEPは顧客所有・コントロールの小型の推進力増強装置で、GEO上で標準的な重量2000キロの衛星の寿命を6年間延長することができます。
Optus社の販売・衛星・戦略担当のマネージングディレクターであるベン・ホワイト氏は次のように述べています。「SpaceLogistics社とのパートナーシップにより、同社の最先端のMRVとMEPの能力を活用して我が社のD3衛星の寿命を延長することができます。今回のこの新たな取り組みは、Optus 11の今後の打ち上げとあわせ、我々の顧客のためとなるでしょう。」
技術賞も受賞したSpaceLogistics社の第1世代のミッション・エクステンション・ヴィークル（MEV: Mission Extension Vehicle）であるMEV-1とMEV-2は、2020年以来、GEOにおいて商用衛星に推進力と指向方向制御を提供してきました。さらに洗練された次世代MRVのロボティクス技術により、SpaceLogistics社のサービスは、推進力の強化、ロボティクス精密検査、位置の移動、修理等へとさらに拡大することになります。
アンダーソンはさらに続けます。「衛星運用者は、我々の衛星寿命延長のソリューション及びそのコスト削減効果に強い期待と信頼を寄せています。このOptus社との契約は、商用衛星サービス提供者との3番目の契約になります。署名済みのタームシートもいくつかあり、我々のMEPインストール予定表は、2025年分はすでに埋まっており、2026年もまもなく埋まる状況です。」
MRVとMEPは2021年秋にそれぞれ最初のデザイン・レビューを完了しました。今後は予定どおり2022年にクリティカル・デザイン・レビューの実施と、2024年に打ち上げに進む見込みです。
Optus社はオーストラリアとニュージーランドの政府機関、民間企業、そしてFoxtel、ABC、SBS、Seven Network等の放送局やImparja Television、Sky New Zealand、Kordia等の地域放送局への衛星サービスのほか、南極大陸のMcMurdo Soundにもサービスを提供しています。
SpaceLogistics社は、軌道上衛星サービスシステムの開発と展開におけるグローバルリーダーであり、GEOの商用衛星に軌道上サービスを提供してきた最初かつ唯一の会社です。我々が計画している宇宙機シリーズは、様々な顧客の衛星の寿命を延長し、さらなる能力をもたらし、将来ミッションを可能にしていきます。
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の９万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。