ハンツビル(アラバマ州) – 2023年6月28日– ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)は、ポーランド軍の要員に統合戦闘指揮システム(IBCS)の操作・運用を教える訓練システムを始動させました。当初計画より2年も早く納入されたこのシステムによって、ポーランドはIBCSの革新的な統合指揮統制能力を速やかに展開することが可能になります。ポーランドはIBCSを配備する初の米国の同盟国です。

Northrop Grumman Fields Polish Integrated Battle Command System Training Program Two Years Early - Japan
アラバマ州レッドストーン兵器廠でIBCSの訓練準備を行うポーランド軍兵士。ノースロップ・グラマンの防空再構成可能訓練システムは、グループでも個人のペースに合わせた環境でもIBCSの操作・運用の訓練を提供できます(写真提供:米陸軍)

ノースロップ ・グラマン社コンバットシステムズ・ミッションレディネス部門バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるレベッカ・トロゾーンは次のように述べています。「IBCSと我々の革新的な個人スキル訓練システムを組み合わせることによって、米陸軍と同盟国が将来のマルチ・ドメイン戦場に備えるための完璧なパッケージができます。このIBCSパッケージによって、ポーランドはその防空ミサイル防衛部隊を近代化し、今後何年間にもわたって国の安全保障を強固なものにするのです。」

防空再構成可能訓練システム(ART: Air Defense Reconfigurable Trainer)として知られるノースロップ・グラマンの訓練システムは、多種多様な訓練教材を用いて、様々なミッションをサポートするように設定できます。米陸軍の新しい装備の訓練のために開発された訓練教材を使用するARTにより、エンドユーザーは対面訓練を増やせるだけでなく、個人のペースに合わせた持続的な訓練の実施も可能になります。これによって、潜在的なコストが削減され、また訓練のスピードと効率も向上させることができます。

ポーランドに派遣されたノースロップ・グラマンのフィールド・サービス担当チームはポーランドの防空学校において、ARTの設置・設定を完了しました。教官を教育訓練するプログラムもアラバマ州のレッドストーン兵器廠で実施され、ノースロップ・グラマンの持つ教育訓練の能力によって、ポーランド軍要員のIBCSへの習熟がさらに促進されました。

IBCSは、製造元、軍種やドメインに制約されず戦闘空間において利用可能なあらゆるアセットの共通の火器管制ネットワークへの統合にとっての根幹となる、オープンでモジュール化された、スケーラブルなアーキテクチャを提供します。そのアーキテクチャは現行のシステムのみならず、将来のさまざまなシステムも効率的かつ低コストで統合することが可能であり、また各種センサーとエフェクターを固定セットでなくそれぞれ独立して用いることによって戦闘空間を拡大させます。このような高度なレベルのネットワーク統合が可能になることにより、戦闘部隊は、意思決定にあたってこれまで考えられなかった時間的余裕を得ます。これまでの多くの開発・運用テストと実証の成功を通して、IBCSは多軍種のセンサー・データを多軍種の兵器に連接・融合する能力を確証し、オールドメインC2(JADC2)能力を実際に示してきました。

ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万5千人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。