サンディエゴ – 2022年8月17日 – 米海軍の自律型ヘリコプター・システムであるノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)のMQ-8Cファイアスカウトは、機動展開前進基地(EABO: Expeditionary Advance Base Operations)コンセプトに基づく運用として、情報収集・警戒監視・偵察及びターゲティング(ISR&T)能力を提供し、その任務を成功させました。

MQ-8C Fire Scout Completes First Expeditionary Advanced Base Operations Exercise - Japan
ポイント・マグーを離陸し、サン・クレメンテ島へ着陸するMQ-8Cファイアスカウト。 Resolute Hunter演習においてEABO能力を実証した。写真提供:米海軍

米海軍のデニス・モナグル大佐は以下のように述べています。「ファイアスカウトは将来戦闘に必要となる十分な距離からのISR&T能力を備え、艦艇又は陸上から運用できる海軍にとって唯一の無人ヘリコプターです。ファイアスカウトシステムは前方展開任務における状況認識と重要な意思決定に極めて重要な役割を果たします。」

MQ-8Cファイアスカウトは、垂直離着陸戦術無人機整備分遣隊の所在地であるカリフォルニア州ポイント・マグーのヴェンチュラ郡海軍基地から、艦艇からの発艦を模擬して離陸しました。米海軍はポイント・マグーからサン・クレメンテ島へファイアスカウトのコントロールシステムを受け渡し、洋上前方展開環境下におけるファイアスカウトの艦艇―陸上間展開能力を実証しました。 

ファイアスカウトは、柔軟な運用のため、海軍のポータブル・ミッション・コントロール・ステーション(MCS-P)によって速やかに回収・再展開されました。さまざまな場所へ展開可能なMCS-P地上統制ステーションは、厳しい展開地、最前線でのヘリパッドからの作戦、さらには艦艇のフライトデッキからのロジ支援においてファイアスカウトを支援します。艦艇に装備するハードウエア、スクリーン構成、そしてソフトウェアの統一によって、ファイアスカウトは全種の艦艇で同じように運用することができます。

ノースロップ・グラマン社のファイアスカウトプログラム担当ディレクターであるランス・アイシェッドは以下のように述べています。「ノースロップ・グラマンは海軍の沿岸戦闘艦でのファイアスカウトの運用だけでなく、他の水上艦艇や陸上サイトからの運用も含めたミッションの拡大もサポートしています。このEABO演習での成功は、前方展開において陸上やさまざまなタイプの艦艇からファイアスカウトが柔軟に運用できることを一段階進んで証明しました。」

ファイアスカウトは、世界で最も機能的な無人機システムを設計、製造、供給、そして維持整備し続けているノースロップ・グラマンの70年にわたる歴史を受け継いでいます。

ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。