パタクセント・リバー海軍航空基地(メリーランド州) – 2021年7月30日 – IFC-4 (integrated functional capability four: 統合機能能力第4仕様) という名で知られ、高度にアップグレードされたマルチ情報収集仕様のノースロップ・グラマン社 (NYSE: NOC)製MQ-4Cトライトンが初飛行しました。トライトンは米海軍最高峰の高高度滞空型の洋上向け情報収集・警戒監視・偵察(ISR)プラットフォームです。

MQ-4C Triton Completes First Flight in Multi-Intelligence Configuration_Japan
写真提供:米海軍

ノースロップ・グラマン社のバイス・プレジデント兼トライトン・プログラムのプログラム・マネージャーであるダグ・シェイファーは次のように述べています。「このマルチ情報収集仕様のトライトンは、米海軍及びオーストラリア空軍の洋上哨戒及び偵察任務に革新的変化をもたらします。このマルチ情報収集能力を、トライトンの特徴である長距離センサー及び24時間の滞空性能と結合することで、これまでにない広大なエリアの海洋状況把握が可能となり、戦術レベルから戦略レベルにいたるまで、リアルタイムに意思決定を行うための情報が提供されることになります。」 

ノースロップ・グラマンは、トライトンの初期運用能力(IOC)獲得及び世界展開に向けて米海軍と緊密に連携しています。現在EP-3Eアリーズが行なっている情報収集任務をマルチ情報収集仕様のトライトンが引き継ぐことにより、米海軍はアリーズを引退させることができます。

米海軍の常続洋上無人航空機システムのプログラム・マネージャーであるダン・マキン大佐は次のように述べています。「トライトンのマルチ情報収集プログラムにおける、この非常に重要なマイルストーンは、この5年以上にわたって注力したエンジニアリング、インテグレーション及び試験の集大成であり、また、この非常に難易度の高い課題を達成するためにこれまで精一杯働いてきた何百人にも及ぶチームメンバーの努力の賜物です。」

「米海軍とオーストラリア空軍が、ノースロップ・グラマン社、米海軍戦闘センター、そして政府提供装備品の様々なパートナーから調達したマルチ情報収集能力は唯一無二のものです。つまり、360度全周用AESA洋上レーダー、フル・モーションの光学・赤外線ビデオ・ストリーミング、高高度、高い滞空性能、フル・スペクトラムの信号情報、そして艦艇・航空機・情報機関の地上局へ多種多様なデータを送ることができる複数の経路、これらにより、我々の部隊は敵をリスクに晒し、我々の国益にとって極めて重要である平和を守ることができるのです。」

現在、米海軍は太平洋地域において、早期運用能力での展開として、ベースライン仕様のトライトンを 2機運用しています。トライトン・プログラムとしては2023年に初期運用能力を獲得予定であり、最終的に米海軍は、導入を目指している68機のトライトンにより、24時間体制の5つの運用オービットを維持する計画です。

ノースロップ・グラマン社の自律型高高度滞空型無人システムのファミリーは、極めて重要な広範囲のISR情報収集を担います。24時間以上の長時間飛行が可能な自律型高高度滞空(HALE)システムは、世界中で運用されており、陸上及び洋上の不可欠なISR情報を収集し、十分な情報に基づく迅速な意思決定を可能としています。将来、これらのシステムは、適切なスピードで情報提供するためにより少ない人員で必要不可欠な能力を発揮していく一方で、より高度な自律性とAI/機械学習を実行しつつ、統合部隊を連接することになります。 

ノースロップ・グラマンは、宇宙、航空、防衛、サイバー空間において、世界中の私たちのカスタマーの変化するニーズに応えるべく、最も困難な問題を解決しています。私たちの9万人の従業員は、先進的なシステム、製品、そしてサービスを創造するため、科学、テクノロジー、エンジニアリングを駆使して可能性の限界に日々挑戦しています。