レドンドビーチ(カリフォルニア州) – 2021年11月10日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)は先日、米国防総省ミサイル防衛局向けの極超音速・弾道ミサイル追跡宇宙センサー(HBTSS)のプロトタイプのクリティカル・デザイン・レビューを完了しました。このレビューは、弾道ミサイルと極超音速ミサイルを迎撃するための正確かつ適時なセンサーによるカバレッジのためのノースロップ ・グラマン社による技術的アプローチを確立するものです。
地上、海洋、もしくは空中から発射される敵ミサイルのターゲティングを可能とするために、複数のHBTSS衛星で追跡とその引き継ぎを継続的に行います。これらの衛星は重層的な衛星 コンステレーションである次世代OPIR (Overhead Persistent Infrared)の非常に重要な部分を構成します。OPIRは敵ミサイルの発射直後からその迎撃まで熱源を感知する能力を有し、ミサイルを探知・追跡します。
ノースロップ・グラマンのOPIR及び地理空間システム担当バイス・プレジデントであるサラ・ウィロビーは次のように述べています。「国家安全保障においては、間違いを犯す余地はありません。このクリティカル・デザイン・レビューの完了によって、ノースロップ・グラマンはミサイル防衛アーキテクチャの中核的なコンポーネントを順調に供給できることになります。これにより極超音速兵器の脅威に対して米国とその同盟国を防衛します。」

他のOPIRシステムから情報を受けた場合、HBTSS衛星は地球上のほぼどこからでも届く射程を持つような脅威を追跡できるようにも設計されています。そのような脅威が米国の地上配備型の防衛システムに探知されるはるか前の段階から追跡することができます。
ノースロップ・グラマンは今年初めにミサイル防衛局から1億5300万ドル(約147億円)のHBTSSプログラムのフェーズ2Bの契約を受注しました。2023年中にHBTSSのプロトタイプを引き渡すスケジュールとなっています。引き渡し後、極超音速脅威の継続的な追跡と観測データの迅速な処理能力と、脅威となるミサイルを迎撃するための追跡情報の効率的な引き継ぎ能力について、衛星軌道上で試験を行う予定です。
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。