ノースロップ・グラマンは世界をリードする航空機製造会社の一つです。世界初の第6世代ステルス爆撃機であるB-21レイダーをはじめ、B-2スピリット、F-14トムキャットといったアイコニックな航空機を設計・生産してきた輝かしい伝統があります。この歴史は、第5世代戦闘機F-35ライトニングⅡの中央胴体の主要な製造メーカーとして有するノースロップ・グラマンの高度な専門技術をさらに引き立てるものです。そして今日、国際的な産業パートナーとの新しい提携を通して、同盟国からの最新鋭の航空戦力能力の要求を満たすために、先進的で卓越した製造の実績をさらに積み重ねていくことになります。
軍用機の製造を進化させる
カリフォルニア州パームデールに所在するF-35の中央胴体の統合生産ライン(IAL)において、航空機の設計と高度な技術能力、軍用機生産に対する革新的なアプローチにおけるノースロップ・グラマンの長い歴史が、新しい自動化された製造機械と高いスキルを持つ従業員からなる、この分野では初となる防衛装備の生産施設として結実しました。
ノースロップ ・グラマンは自動車産業におけるイノベーションをモデルとしてIALを設計・建設しました。自動車製造と航空機製造のテクノロジーをこのような大きな規模で初めて統合したのです。IALは3,000を超えるパーツからなっています。また最大115の組み立て場所を設けることができ、30時間に1つ中央胴体を完成する能力があります。この組み立てラインは、ノースロップ・グラマンが独自に開発又は先導したユニークな製造テクノロジーを特徴づけるものです。IALはロボティクスとオートメーションを最大化して、手動では達成が難しい技術的な許容公差を満足させ、さらなる組み立て能力を実現することによって、高い生産率を達成しています。
2011年3月の稼働開始以来、IALはF-35ライトニング IIの3タイプすべての中央胴体を1,100以上生産してきました。2022年にノースロップ・グラマンはIALで製造された1,000番目の中央胴体を納入しました。
新たなチャプターの幕を開ける
第5世代戦闘機F-35の国際的な需要は、中央胴体のニーズも増大させています。このニーズに対応するために、ノースロップ・グラマンはドイツのヴェーツェに二つ目の中央胴体製造のためのIAL施設の建設を目的としてRheinmetall AG社と提携しました。
8月に起工式を行い、Rheinmetall社は施設建設を開始しました。ノースロップ・グラマンは2025年までにF-35の中央胴体製造を可能にする製造テクノロジーと専門知識を同社に提供します。ヴェーツェのIAL施設は2027年から年間最大30の中央胴体の生産を行うことになります。二つのIAL施設によって年間185の中央胴体の生産が可能になり、F-35の将来の需要に対応することになります。
ノースロップ・グラマン社バイス・プレジデント兼F-35プログラムマネージャーであるグレン・マスカワは次のように述べています。「この起工式は、米国とその同盟国が世界中で我々の主権的利益と自由を守るための第5世代マルチロール戦闘機の生産における大きな意味を持つ新たなチャプターの幕開けなのです。我々のRheinmetall社との協働は、ノースロップ・グラマンがF-35のグローバルなフットプリントを打ち立てるために、各国における発展と機会を拡大している実例を示すものです。」
この協働の取り組みはRheinmetall社のドイツ軍とヨーロッパ産業との豊富な経験を活かすものであり、また重要なスキルを育成し、ハイテク分野の雇用を創出することによって地域経済を活性化させます。
未来思考
ノースロップ・グラマンは、NATOのAir Ground Surveillance、E-2Dアドバンスド・ホークアイ、統合防空ミサイル防衛戦闘指揮システムといった能力の提供を通して同盟諸国の防衛上のニーズをサポートするという誇るべきレガシーを構築してきました。Rheinmetall社のような国際的な産業パートナーとの協働は、ノースロップ・グラマンによるヨーロッパ地域へのコミットメントと相互防衛のためにより強力な同盟のサポートへのコミットメントを明確に示すものです。
ノースロップ・グラマンは世界で最も先進的な航空機を製造してきました。そしてIALのようなイノベーションが未来の生産ラインに組み込まれ続けています。ドイツのIAL施設におけるノースロップ・グラマンの先端技術と実証された航空技術専門知識のRheinmetall社への提供は、ノースロップ・グラマンの能力と先駆的な技術を増え続ける海外カスタマーに提供するために現地パートナーと協働するとの我々のコミットメントの証左なのです。