ベルリン - 2024年3月12日付- Northrop Grumman Corporation(NYSE:NOC)とDiehl Defence GmbH & Co.KGは、ドイツの革新的な多層防空・ミサイル防衛能力を支援するために協力することを正式に約束する覚書に調印しました。
米陸軍の統合戦闘指揮システム(IBCS)のようなNorthrop Grummanの統合ミサイル防空(IAMD)や指揮統制能力に関する知見により、Diehlの最新鋭の地上ベースのミサイル防空システム(IRIS-T SLM等)を、同盟国システムとの統合・相互運用性といった観点で補完します。
本覚書は、両社の知見を活用し、ドイツのミサイル防空システムのシームレスな統合をサポートする先進技術を探求すべく、協力を進めるものです。また本覚書は、NATOや欧州同盟国が必要性を迫られているIAMD能力近代化にも対応するものです。
専門家のコメント:
Northrop Grumman社のグローバル・バトル・マネジメント&レディネス担当VP兼GMのレベッカ・トーゾンは、「本日は、ドイツの産業界とともに防衛能力を向上させるという我々のコミットメントにおいて極めて重要な瞬間です。Diehl Defence社と手を取り、統合ミサイル防空の未来を形作るための旅に出ます。」と述べています。
Diehl Defence社の地上防空事業部上席VPであるトルステン・クックは、「弊社は、IRIS-T SLMのお客様へ、新たな選択肢を提供する本パートナーシップに興奮しています。例えば、IRIS-T SLMやペトリオットなど複数の地上ベースの防空システムを並行して利用することで、相互運用性が向上し、使用するシステムの戦闘価値が高まります。」と述べています。
Northrop Grumman社のIAMD指揮統制ケーパビリティとDiehl Defence社のIRIS-T SLMの詳細:
Northrop Grumman社のIAMD指揮統制機能は、様々なミッションニーズを満たせるスケーラビリティとフレキシビリティを提供します。米陸軍向けに開発されたIBCSは、ソース・サービス・ドメインに関わりなく、既存アセットのみならず将来アセットをもバトルフィールド全体で統一するケーパビリティを有し、基盤要素として機能します。モジュール式、オープンかつスケーラブルなアーキテクチャは、センサーデータを融合し、バトルフィールド全体に関する単一かつ実用的なピクチャを作成し、迅速かつ十分な情報に基づいた意思決定を行うことで、エンゲージメント最適化が可能となり、運用者へ新たな能力を提供します。
IRIS-T SLMは地対空誘導ミサイルで、射程距離を伸ばすために強化されたロケットモーターが特徴です。ドイツの戦術防空用に開発されたIRIS-T SLMは、多機能コンテナから発射され、航空機・ヘリコプター・ドローン、ミサイルに対して360度の防御を提供します。IRIS-T SLMは、標準化されたソフトウェアベースのインターフェースを介し射撃統制システムに接続することにより、多様な既存防空システム・将来防空システムに統合することができます。
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