サンディエゴ – 2022年1月24日 – 米海軍の次世代艦載自律型ヘリコプター・システムであるノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)のMQ-8Cファイアスカウトは、昨年12月14日に第22海上戦闘ヘリコプター飛行隊第5分遣隊(HSC-22 DET 5)とともに米海軍の沿海域戦闘艦ミルウォーキー(LCS-5)に運用配備され、さらなる情報収集・警戒監視・偵察及びターゲティング能力を米海軍に提供しています。

米海軍のエリック・ソーダーバーグ大佐は以下のように述べています。「これはMQ-8Cファイアスカウトプログラムにとって非常に意義のあるマイルストーンです。MQ-8BからMQ-8Cファイアスカウトへの移行によって、各種センサーはより高性能になり、オンステーションでの滞空時間も倍増します。ファイアスカウトの能力の向上は洋上無人機プラットフォームのインテグレーションと米海軍と海兵隊の無人機計画をさらに進展させることになります。」
MQ-8Cファイアスカウトは海上任務における速度性能、滞空時間、ペイロード性能が向上しています。10時間以上の滞空性能と1800km以上の航続距離をもち、リアルタイムの見通し外ターゲティングを含む複数の任務への柔軟な対応が可能です。ファイアスカウトを有人機と共に運用することにより、指揮官はより集中的に有人機を活用できるようになります。
ノースロップ・グラマン社のファイアスカウトプログラム担当ディレクターであるランス・アイシェッドは以下のように述べています。「統合軍にさらなる状況認識をもたらすファイアスカウトの自律型マルチミッション能力の開発において、米海軍との協力は非常に重要でした。各種水上艦艇から運用できるMQ-8Cファイアスカウトは、その搭載センサー及び有人機と一体的に運用することによって目標を探知・追跡する米海軍の能力を増大させる強力なプラットフォームなのです。」
MQ-8Cファイアスカウトは、商用機のベル407ヘリコプターの機体を活用することにより、初期開発費用やサプライチェーン、飛行時間信頼性を含むライフサイクルコストを縮減しており、経済性を追求しています。またMQ-8Cはレオナルド社のAN/ZPY-8オスプレイレーダーを搭載しており、これによって視界が非常に悪い夜間や荒天時においても非常に長距離での目標の探知と自動追跡が可能です。
MQ-8Cはカリフォルニア州サンディエゴとテキサス州フォートワースでノースロップ・グラマン社とベル社の共同チームが設計し、アラバマ州オザークとミシシッピ州モスポイントで製造されました。2019年6月に初期運用能力を獲得し、今後MQ-8B型を代替していくことになっています。
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。