サンディエゴ(カリフォルニア州) – 2023年9月14日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)のマルチ情報収集無人機MQ-4Cトライトンが、米海軍から初期運用能力(IOC)を獲得しました。

  • MQ-4Cトライトンは持続的な洋上情報収集・警戒監視・偵察・ターゲッティング能力を有する、米海軍唯一の高高度長時間滞空型(HALE)無人航空機です。
  • 2020年5月の早期運用能力(EOC)の獲得以来、米海軍太平洋艦隊はインド太平洋軍の責任区域にトライトンを展開し、洋上偵察任務を行ないました。
  • ノースロップ・グラマンはこれまで5機のトライトンを米海軍に引き渡しています。直近の引き渡しは2023年6月に行われました。

専門家のコメント:

ノースロップ・グラマンのトライトン・プログラム担当ディレクターであるロー・コーリー・ブルナーは次のように述べています。「トライトンはインド・太平洋での洋上哨戒と偵察任務にとって極めて重要であることを実証してきました。IOCを獲得した今、指揮官はトライトンの高性能な各種センサーをフルに用いて世界において潜在的な敵を探知し、抑止することができるのです。」

米海軍の持続的海洋無人機システムのプログラムマネージャーであるジョシュ・ゲール大佐は次のように述べています。「持続的でグローバルな海洋状況把握は、米国の敵対国を抑止し、対抗し、そして打ち勝つために重要なものです。トライトンによって我々は世界のどこであっても十分な情報によって決定を下し、効果的な行動を取ることが可能になります。」

Northrop Grumman MQ-4C Triton Achieves Initial Operating Capability with the US Navy - Japan
多機能情報収集無人機であるトライトンはこれまでとは比較にならない量の情報を提供し、重要な決定をサポートします(写真提供:ノースロップ・グラマン)

トライトンの詳細:

米海軍とオーストラリア空軍向けに生産されるMQ-4Cトライトンは、洋上哨戒、SIGINT、捜索・救助、通信中継などを含む幅広い任務をサポートします。この航空機は敵の行動を予測する持続的な監視情報を指揮官に提供し、より適切な計画立案を可能にし、それにより統合作戦・対処が大きく強化されます。

高度約15km以上を飛行し、24時間の行動が可能なトライトンは、地理的に分散された海軍を繋げるべく継続的な通信中継を行うだけでなく、同じ共通状況図に基づいて指揮官が作戦を行えるようにします。トライトンが装備する比類のない性能を持つ各種の長距離センサーは、敵艦艇のレーダー探知距離と艦対空ミサイル射程のはるか外から洋上ターゲットを探知・識別・追跡することを可能にします。

一度の24時間の任務で、トライトンは約400万平方海里を捜索することが可能です。

ノースロップ・グラマン社について 

ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万8千人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。