ハンツビル(アラバマ州) – 2022年11月08日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)の統合戦闘指揮システム(IBCS)は、高い水準が求められる初期運用試験評価(IOT&E)における最終の評価試験を完了しました。IOT&Eの完了は、米陸軍が低率初期生産(LRIP)から全規模量産(FRP)へとIBCSプログラムを移行させるか決定を行う前の最後の大きなステップとなり、その決定によりIBCSのグローバルな展開可能になります。 

Northrop Grumman's IBCS Ready for Fielding Connecting the Battlespace - Japan
ニューメキシコ州ホワイトサンズミサイル実験場に設置されたIBCS装置(写真提供:米陸軍)

今年1月、ニューメキシコ州ホワイトサンズミサイル実験場においてIBCSの一連の実射運用試験が開始されました。その後10ヶ月にわたり兵士たちは、IBCSにこれまでにないレベルの負荷をかけ、米陸軍の独立評価員の厳しい精査のもと、リアルな実戦状況下での防御と攻撃の幅広いシナリオを含む複合的な試験環境においてIBCSを運用しました。

ノースロップ ・グラマン社コンバットシステム・ミッションレディネス部門バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるクリスティン・ハービソンは次のように述べています。「IOT&Eを通して我々は、IBCSが戦闘部隊のより迅速かつ的確な意思決定を可能にすることを実証してきました。IBCSは我々が今日対峙している脅威だけでなく、将来の脅威にも対応する準備ができており、オールドメインC2(JADC2)能力を現実のものにします。」

ホワイトサンズミサイル実験場における2回のIOT&E実射試験において、IBCSは“脅威”に見立てた以下を含む模擬標的を探知・追跡し、迎撃しました。

  • 高速・高性能の戦術弾道ミサイル
  • 2発の巡航ミサイル(IBCSに対する電子戦攻撃下において)

配備後、IBCSは、一つのエフェクターだけに連接している一つのセンサーが提供可能な情報を超えて、戦闘空間を拡大させます。これによりセンサーやエフェクターのレンジを最大限に用いることができ、戦闘部隊が戦場の全域を網羅するデータを迅速に認識し、それに基づき行動することを可能にします。

ノースロップ・グラマンはIBCSを、製造元、軍種やドメインに制約されず戦闘空間において利用可能なあらゆるアセットの統合にとって根幹となる、オープンでモジュール化された、スケーラブルなアーキテクチャを備えたシステムとして設計しました。そのアーキテクチャは現行のシステムのみならず、将来のさまざまなシステムも効率的かつ低コストで統合することが可能であり、また各種センサーとエフェクターを固定セットでなくそれぞれ独立して用いることによって戦闘空間を拡大させます。これまでの多くの試験と実証の成功を通して、IBCSは多軍種のセンサーを多軍種の兵器に連接・融合する能力を確証し、オールドメインC2(JADC2)能力を実際に示してきました。

ノースロップ・グラマン社について 

ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。