ハンツビル(アラバマ州) – 2022年11月23日 –ニューメキシコ州ホワイトサンズミサイル実験場で実施された2回の試験において、ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)の統合戦闘指揮システム(IBCS)がそのオープンでモジュラー化されたアーキテクチャがネットワーク化されたあらゆるセンサーとエフェクターと連接できることを実証しました。IBCSは過去、現行、そして将来開発される装備を含め、どのようなセンサーやエフェクターであっても連接が可能です。

1つ目の実射試験ではセンチネルレーダーが砂漠上空を飛行する巡航ミサイル標的1発を追跡しました。そしてIBCSがロッキード・マーティン社のリモート・インターセプター誘導システム(RIG-360)のプロトタイプをペトリオット・インターセプターへのアップリンクとして使用し標的と交戦しました。これはノースロップ・グラマン社がRIG-360をIBCSに統合するために必要なエンジニアリングの研究開発に社内投資したことにより可能となりました。

この試験の成功で、IBCSのアーキテクチャにおけるインターセプターとの双方向コミュニケーションリンクを提供するペトリオット・レーダーへの依存が解消されました。さらにこの成功は新たに開発されるテクノロジーを短時間で連接できるIBCSの能力も実証しました。

ノースロップ ・グラマン社コンバットシステム・ミッションレディネス部門バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるクリスティン・ハービソンは次のように述べています。「あらゆるネットワーク化されたセンサーとエフェクターと連接できるIBCSの能力は戦闘空間において戦闘部隊に柔軟性、判断に十分な時間的余裕、そして優位性をもたらします。ユニークなシステム試験を一つ一つクリアすることによって、IBCSのアーキテクチャは領域を横断した指揮統制を提供する可能性を拡大し続けています。」

2つ目の実射試験ではIBCSを用いて地上から発射された巡航ミサイル標的が有効に探知・追跡、迎撃・破壊されました。ペトリオット・インターセプターを使用して、IBCSは火器管制可能なレベルの高精度の航跡と、共通状況図(COP)を生成し、標的を迎撃しました。 

IBCSは、製造元、軍種やドメインに制約されず戦闘空間において利用可能なあらゆるアセットの統合にとって根幹となる、オープンでモジュール化された、スケーラブルなアーキテクチャを提供します。そのアーキテクチャは現行のシステムのみならず、将来のさまざまなシステムも効率的かつ低コストで統合することが可能であり、また各種センサーとエフェクターを固定セットでなくそれぞれ独立して用いることによって戦闘空間を拡大させます。これまでの多くの試験と実証の成功を通して、IBCSは多軍種のセンサーを多軍種の兵器に連接・融合する能力を確証し、オールドメインC2(JADC2)能力を実際に示してきました。

ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。