ハンツビル(アラバマ州) – 2024年4月4日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)の統合戦闘指揮システム(IBCS)は、ニューメキシコ州ホワイトサンズミサイルミサイル実験場で先ごろ行われた実射テストにおいて、低層防空ミサイル防衛センサー(LTAMDS)のレーダーからのデータをシームレスに融合し、長距離巡航ミサイル標的の情報の取得・追跡を行い、ペトリオットPAC-3MSEミサイルで交戦・迎撃しました。
- 2023年に実施された同種のテストを通して、IBCSは全てのセンサーとシューターを統合することによって戦闘空間に革命的変化をもたらす非常に重要な役割を実証してきました。今回の実射テストにおいてもその成功の記録を更新しました。
- LTAMDSを統合するIBCSの能力は現在開発・テスト中であり、これは米陸軍の防空ミサイル防衛近代化戦略をサポートしています。

専門家のコメント:
ノースロップ ・グラマン社グローバル・バトル・マネジメント・レディネス部門バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるレベッカ・トロゾーンは次のように述べています。「このLTAMDSとペトリオットシステムの統合は、統合防空ミサイル防衛の近代化にとって非常に大きなステップです。この統合は、複雑度を増している様々な脅威に打ち勝つための、グローバルに接合された戦闘空間という重要基盤を構成するのです。」
IBCSの詳細:
IBCSは、製造元、軍種やドメインに制約されず、戦闘空間において現在利用可能なアセットだけでなく、将来のアセットも連接します。IBCSはこれまでにペトリオットシステム、センチネルレーダー、F-35、CAMM(Common Anti-Air Modular Missile)対空ミサイルシステム、Giraffeレーダー、 PAC-2(GEM-T)ミサイル、PAC-3ミサイル、また他国で開発された様々なアセットを含む幅広いセンサーとシューターを統合する能力を実証してきました。
IBCSはそのオープンでモジュール化されたスケーラブルなアーキテクチャを通して、様々なセンサーからのデータを融合し、行動を取ることを可能にする戦闘空間の完全な単一ピクチャを生成します。それによって戦闘部隊がこれまで有したことのない能力がもたらされます。この能力は、脅威を撃破する最適な対処方法を決定するための時間的余裕を戦闘部隊にもたらします。IBCSは米陸軍の防空ミサイル防衛の近代化戦略の中核であり、マルチ・ドメインかつ複数国がかかわる将来における基盤的要素となります。
2023年にIBCSは全規模量産(FRP)の承認を受け、陸軍は今年後半に実戦防空部隊への配備を計画しています。IBCSは初期運用能力(IOC)も獲得しており、実作戦への展開・投入が可能です。ポーランドは同国のWISŁA中距離防空プログラムにおいてIBCSへ基礎運用能力(BOC)を付与したことを発表しています。さらにIBCSは陸軍の統合防空ミサイル防衛近代化の公式プログラムの一環として、グアム防衛のために配備される予定になっています。
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。