ハンツビル(アラバマ州) – 2023年5月1日 – ノースロップ・グラマン(NYSE: NOC)の統合戦闘指揮システム(IBCS)が米陸軍から初期運用能力(IOC)を獲得しました。IOCの獲得によってIBCSは米陸軍部隊への配備の準備が整い、その能力の発展をさらにサポートすることになります。
IBCSは米陸軍による防空ミサイル防衛の最新化戦略の重要な基盤であり、現行の複数の防空ミサイル防衛の指揮統制(C2)システムを一つのシステムに置き換えます。IBCSは厳格かつ高い水準が求められる初期運用試験評価(IOT&E)と多くの開発実射試験の成功を完了しました。高度な要求度が求められるこれらの評価において、IBCSは統合ネットワークをまたいで、火器管制を可能にするレベルのデータを提供できる能力を実証し、状況認識の向上と意思決定のための時間的余裕をもたらしました。
ノースロップ ・グラマン社コンバットシステムズ・ミッションレディネス部門バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるレベッカ・トロゾーンは次のように述べています。「IBCSは米陸軍の防空ミサイル防衛の最新化戦略において主導的な役割を担います。マルチドメインのさまざまなセンサーを連接して火器管制が可能な水準の融合データを生成し、接近してくる脅威から防衛するために戦闘部隊が最適なエフェクターを迅速に決定できるIBCSの能力がそれを可能にしています。成熟し、実証され、準備万端となったこれらの能力によって、IBCSは米国とその同盟国にとっての戦闘空間を変革し、拡大するのです。」
戦闘部隊がマルチドメイン能力を手にする画期的な一歩としてのIOC獲得は、先日の全規模量産(FRP)承認に続くものです。これらのマイルストーンが達成できたのは、重要な試験が成功裡に完了した結果であり、またロジスティクス・支援・訓練の取り組みの結果でもあります。IBCSはこれまで米国の全軍と同盟国の多種多様なセンサーとエフェクターの連接の実証試験を行い又は実際に連接してきました。またIBCSはそのオープンアーキテクチャを用いて他のシステムを迅速に連接することができ、それによって、相互運用性の先を行く、現在及び将来必要となる高度なマルチドメイン統合を米国と同盟国にもたらします。
IBCSは、製造元、軍種やドメインに制約されず戦闘空間において利用可能なあらゆるアセットを、共通の統合された火器管制ネットワークへ統合する、オープンでモジュール化された、スケーラブルなアーキテクチャを提供します。そのアーキテクチャは現行のシステムのみならず、将来のさまざまなシステムも効率的かつ低コストで統合することが可能であり、また各種センサーとエフェクターを固定セットでなくそれぞれ独立して用いることによって戦闘空間を拡大させます。このような高度なレベルのネットワーク統合が可能になることにより、戦闘部隊は、意思決定にあたってこれまで考えられなかった時間的余裕を得ます。これまでの多くの開発・運用テストと実証の成功を通して、IBCSは多軍種のセンサー・データを多軍種の兵器に連接・融合する能力を確証し、陸軍によるオールドメインC2(JADC2)能力の実現へ貢献してきました。
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万5千人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。