ダレス(バージニア州) – 2024年1月29日 – ノースロップ・グラマン(NYSE: NOC)のパッシブ燃料補給モジュール(PRM)が米宇宙システム軍団(SSC)が運用する衛星に適用される初の推奨燃料補給ソリューション・インターフェイスに選定されました。ノースロップ・グラマンはSSC、国防イノベーションユニット(DIU)や他のカスタマーと協働して、米国の宇宙アセット向けに宇宙空間での燃料補給技術を開発しています。これらの技術進歩は宇宙でのダイナミックなオペレーションを支える持続可能な機動性という、国家安全保障にとって極めて重要な能力をサポートするものです。

  • ノースロップ・グラマンのPRMは設計の成熟度と高い技術的実現可能性から選定されました。
  • 将来の衛星は、宇宙空間において燃料補給を受けるためPRMと同様のインターフェイスを組み込む形での設計が可能になります。SSCは実運用ミッションにおいてPRMを飛行させる契約をノースロップ・グラマンと締結しました。
  • SSCとDIUは、商用の軌道上サービスを提供する、ノースロップ・グラマンの完全子会社であるSpaceLogistics社に共同で資金を提供し、PRMを同社のミッション・ロボティック・ヴィークル(MRV: Mission Robotic Vehicle)に統合・飛行させるプロジェクトを進めています。
  • SSCは、宇宙空間において燃料を供給する燃料補給タンカー及び関連技術の開発を開始するため、対地同期軌道補助サポートタンカー(GAS-T)プログラムの契約をノースロップ・グラマンと締結しました。

専門家のコメント:

ノースロップ・グラマン社宇宙空間燃料補給担当プログラム・マネージャーであるローレン・スミスは次のように述べています。「宇宙空間での燃料補給は衛星の機動性を向上させる鍵であり、それによって我々のカスタマーである国防総省が、宇宙でのアセットの運用方法を根底から大きく変えることを可能にします。軌道上サービスにかかるイノベーションという強固な基盤の上に立って、我々は完成された燃料補給のアーキテクチャ・ソリューションを提供する準備ができています。」

SpaceLogistics社プレジデントのロブ・ハーグは次のように述べています。「ますます非友好的で混雑した環境になってきている宇宙領域において、軌道上での燃料補給により、宇宙機が脅威に対抗するために継続して機動したり、宇宙デブリを回避したり、また衛星の寿命が延長できることになります。静止軌道(GEO)における商用の軌道上サービスミッションの提供に成功してきた初かつ唯一の会社として、SpaceLogisticsはSSCやその他の政府機関カスタマーと協働し、宇宙における燃料補給能力を引き続き発展させていきます。」

Northrop Grumman Satellite-Refueling Technology Selected as First Preferred Refueling Solution Interface Standard for Space Systems Command - Japan
ノースロップ・グラマンのGAS-TのデザインはESPAStar-D衛星プラットフォームを活用し、軌道上アセットに燃料を補給しその寿命を延長します(イラスト提供:ノースロップ・グラマン)

衛星燃料補給の詳細:

宇宙分野における米国のリーダーシップを維持するため、ノースロップ・グラマンは宇宙空間のアセットに燃料を補給する能力を展開すべく、非常に早いペースで技術開発を続けています。ノースロップ・グラマンは接近・近接運用(Rendezvous and Proximity Operations)において圧倒的な専門的知見を有しており、6年以上にわたり軌道上の衛星にサービスを提供してきた経験をもって、軌道上の衛星の寿命延長分野において業界をリードしています。

ノースロップ・グラマンが開発している燃料補給インターフェイスシステムには、ドッキングと燃料移送のための構成要素と燃料移送を行う燃料補給ペイロードが含まれます。これらの開発は、鍵となる燃料補給技術とミッション・アーキテクチャの全ての要素を成熟させるため、複数の政府契約や社内投資を通した何年間もの努力に続くものです。多くのデザイン・レビューと厳しい試験のシリーズが既に成功裡に行われています。

ノースロップ・グラマン社について 

ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。