味方チームが 「自分を背後からサポートしてくれている」というのは、どんな状況でも心強いものです。そしてこれは任務を遂行している戦闘員にとってはさらに大きな意味を持ちます。隠れた敵のミサイルが眼下から自分に向けて発射されるかもしれない戦闘空域を飛ぶパイロットは、目立たない形で先進的な生存性システムによって守られているのです。
「ミサイル発射の煙とそれが螺旋状に上昇してくるのが見えた。次の瞬間、ミサイルは急激に向きを変えて地上に激突したんだ。」
戦闘任務中に自分が操縦する航空機に向けて発射されたミサイルから、どのようにノースロップ・グラマンの赤外線対抗装置(IRCM)によって守られたかーカイル・フロウンデルは米空軍時代に同僚のパイロットが自分にこう語ったことを思い起こします。ノースロップ・グラマン社に入る前、フロウンデルは空軍の航空機生存性システム担当のエンジニアでした。当時も現在も彼は航空機を生き残らせるという非常に重要な仕事に従事しています。
フロウンデルはこう語ります。「我々の仕事は、我々の兵士の命を守り、無事に家に帰すことです。兵士が任務を成功させるということは、我々の仕事の成功でもあるのです。」
共通赤外線対抗装置(CIRCM)
赤外線対抗装置(IRCM)とは、赤外線ホーミング(IR)ミサイルから航空機を防御するために開発された様々なシステムのことです。このタイプのミサイルは放出される熱（例えば航空機のエンジンからの熱）にロックオンし、その熱源に向かっていきます。IRミサイルはますます広範かつ大量に使用され、危険な存在となっています。軍用機にとっての大きな脅威です。
ノースロップ・グラマンは5世代にわたってIRCM防御システムを開発してきました。最新のシステムは次世代の航空機生存性システムである軽量な共有赤外線対抗装置(CIRCM)です。これは米陸軍が信頼を置くテクノロジーであり、輸出許可も得ています。
ノースロップ・グラマンは今般、米陸軍から4年目となるCIRCMの年間生産契約を1億7千4百万ドル（約271億円）で受注しました。またこれまで全てのシステムをスケジュール通りに納入しています。我々は先ごろ500基目のCIRCMを納入し、さらに現在336基の受注があります。計800機以上の航空機に搭載されている、しかし直接には目にすることのないCIRCMをノースロップ・グラマンは常時供給しています。
ノースロップ・グラマン社航空機生存性部門バイス・プレジデントであるボブ・ゴフは次のように述べています。「今回のCIRCM生産契約の受注は、ノースロップ・グラマンと米陸軍とのパートナーシップがその価値を認められた証であり、我々がスケジュール通りに納入を行なってきた実績に基づくものでもあります。CIRCMの全規模量産の開始以来、我々は生産と納入のスピードを加速させ、陸軍のニーズを満たすべくコミットメントを行なっています。」
CIRCMが優れているのは、ヘリコプター、ティルトローター機、小型固定翼機といった特に小型の機体ゆえのサイズ・重量・使用電力上の厳しい制約に対応している点です。CIRCMテクノロジーによって、陸軍のAH-64、CH-47、UH-60といったヘリコプターは累計で30,000時間以上の安全な運用飛行を達成しています。
最先端技術をリードしていくという伝統
ノースロップ・グラマンのIRCMは50年以上にわたり、80機種、1,500機以上の航空機に搭載され、搭乗員を赤外線誘導兵器の脅威から守ってきました。ゴフは次のようにも述べています。「CIRCMはこれまでの実績に基づいて開発されたテクノロジーであり、将来の発展にも対応しています。ノースロップ・グラマンは、CIRCMシステムの安定供給・品質・サポートについての米陸軍の要求を満たすべくコミットメントを続けていきます。」
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。