ダレス(バージニア州) – 2021年12月2日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)は米航空宇宙局(NASA)と、商用地球低軌道プログラムのもとで、地球低軌道で運用される安全で信頼度と費用対効果の高いフリーフライングの商用スペースステーションを設計する1億2560万ドル(約143億円)のスペース・アクト協定を締結しました。この設計には、すでに確立されているフライトシステムと開発中のスペースステーションのクルー向けの先進技術が活用される予定です。これにより、モジュラー拡張可能で迅速な開発をもって宇宙ビジネスの増大するニーズに応えることが可能になります。

Northrop Grumman Signs Agreement with NASA to Design Space Station for Low Earth Orbit - Japan
地球低軌道宇宙ステーションの設計には、すでに実用化されているノースロップ・グラマン社の技術が活用されます。これらの技術は、当初の設計目的を超えて、科学、観光、産業向けの実験、インフラ構築などに必要となる能力拡張のための基礎的なモジュールを提供します。

ノースロップ・グラマンの民間・商用宇宙部門担当バイス・プレジデントであるスティーブ・クレインは次のように述べています。「この協定のもとで、わが社の開発チームは、拡大している地球低軌道市場のさまざまな需要に応えるべく、商用用途に焦点を当てたフリーフライングのスペースステーションの設計を行なっていきます。ノースロップ・グラマンが設計する宇宙ステーションは、国際宇宙ステーションで行っている地球低軌道ミッションから、持続可能な商用ベースのミッションへとスムーズに移行することを可能とします。商用ミッションでは、NASAは全てのコストを負担せず、多くの顧客中の一つとなります。」

このスペース・アクト協定によって、ノースロップ・グラマンは、詳細な商用化・オペレーション・性能の計画、またスペースステーションに要求される条件、ミッション成功のための基準、リスク評価、重要な技術的・マーケット上の分析の条件といった初期設計の活動が可能になります。

本事業のため、現在ノースロップ・グラマンはLeidos社の100%子会社であるDynetics社を含むユニークな能力と専門知識を持つチームを組織しています。数ヶ月中にその他のパートナーも発表する予定です。

ノースロップ・グラマンによる設計は、シグナス宇宙機やミッション・エクステンション・ヴィークル(MEV)、そして製造段階にある居住・補給拠点(HALO)における商用宇宙機の経験を基にして、重なり合う段階的な開発アプローチを活用します。それによって、初期費用を最小化し、後続する開発を補う収入をもたらし、市場ニーズに従って種々の能力を付加できるようになります。

このスペースステーションは、当初4名のクルーが常駐する能力を備える予定で、将来的には8名以上のクルーに拡大する計画です。また15年間の継続的な運用が可能な設計となっています。

すでに実用化されている技術を用いるスペースステーションの設計は、科学、観光、製造といった商用用途に必要となるさまざまな能力のための基礎的なモジュールを提供します。複数のドッキングポートは、探査クルーの模擬居住、実験室、クルーのエアロックや人工重力を発生させる施設といった将来的な機能拡張を可能とします。

ノースロップ・グラマン社について 

ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。