ロサンゼルス – 2023年5月8日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)はAGM-88G射程延伸型先進対レーダー放射ミサイル(AARGM-ER)の5回目の実射に連続して成功したと発表しました。AARGM-ERミサイルは地上に設置された電波を放射する難易度の高い標的を探知・特定し、位置を割り出し、交戦しました。
- 作動中の防空システムを模した標的に対し初めて陸地上空で発射
- 米海軍による2024年の初期運用能力(IOC)の獲得に向け、2023年後半に納入が開始予定
- AARGM-ERは海軍のF/A-18E/FスーパーホーネットとEA-18Gグラウラー、空軍のF-35A、海兵隊のF-35B、そして海軍と海兵隊のF-35Cで運用予定
専門家のコメント:
ノースロップ・グラマン社の先進兵器担当バイス・プレジデントであるゴードン・ターナーは次のように述べています。「AARGM-ERは敵の脅威の先をいく実証された能力を海軍に提供します。今回の実射の成功も、このミサイルの延長射程・レディネス・効果を引き続き証明するものです。」
米海軍のDirect and Time Sensitive Strike(PMA-242)のプログラム・マネージャーであるアレックス・ダトゥコ大佐は次のように述べています。「AARGM-ERは防空システムに対する迅速な破壊力を再び実証しました。これは、米政府と開発企業のチームが極めて重要なこのミサイルを戦闘部隊に配備するべく重ねている努力をさらに前進させる成功です。」
AARGM-ERミサイルの詳細
AARGM-ERの開発にはデジタルモデリング技術やAARGMミサイルの統合された先進的なセンサーと電子機器が用いられているほか、新設計の高いパフォーマンスを可能にするミサイル本体にはアップグレードされた推進力と最適化された弾頭が組み込まれています。AARGM-ERは海軍、空軍、そして海兵隊に不可欠な敵防空網への対応能力をもたらすことになります。それはパイロットが敵側の兵器の射程外から、敵の高性能な長射程の脅威と交戦することを可能にする能力です。先ごろAARGM-ER開発の米政府と開発企業のチームは、米国の安全保障を強固にし、また米軍の精密攻撃能力における優位性をもたらす精密攻撃システム開発への多大な貢献が評価され、ウィリアムJ.ペリー賞を受賞しました。
ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万5千人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。