バージニア州ダレス – 2021年7月1日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC) は1日、アリゾナ州ギルバートから、フロリダ州メルボルンに所在するL3Harris社へ、ESPAStar-D衛星バスの引き渡しが成功裏に完了したことを発表しました。この衛星バスは米空軍研究所のナビゲーション・テクノロジー衛星3(NTS-3)ミッションをサポートするためのもので、2022年にケープ・カナベラルから打ち上げられる予定です。

経済的かつ迅速に宇宙にアクセスできるように設計されたESPAStar-Dは、6つの共通及び設定可能なペイロード・ポートに相乗り及び分離可能な実験用ペイロードを組み合わせて搭載することができます。ESPAStar-Dのバスは、発展型使い捨てロケット(EELV)のセカンダリ・ペイロード・アダプター(ESPA)リングを基本構造として採用しており、これにより複数機のESPAStar衛星を1基のロケットに積み重ねて搭載することが可能となっています。このプラットフォームは、対地同期軌道(GEO)、低軌道(LEO)、中軌道(MEO)のいずれにおけるミッションも支援することが可能です。
ノースロップ・グラマン社の戦術宇宙システム・ナショナル・セキュリティ・スペース担当のバイス・プレジデントであるブレイク・ブーロック(Blake Bullock)は次のように述べています。「私たちのユニークなESPAStarプラットフォームは、ホスティング技術開発及びオペレーション用のペイロード向けに、モジュール形式で、高費用対効果、かつ高性能な衛星バスを求めているカスタマーに対し、既に実証済みのソリューションを提供します。ESPAStarの革新的な設計は、軌道の位置と配備に比類ない柔軟性をもたらします。私たちは米空軍の軌道上配備スケジュールをサポートし、目指したコスト目標を含むカスタマーの全ての要求事項を満たすべく、L3Harris社とパートナーを組めたことを誇りに思っています。」
NTS-3ミッションの実験用ペイロードは、宇宙ベースの米軍運用者への測位・航法・時刻サービスを強化することを目的に設計されており、また、様々な作戦ニーズを支援することができるモジュール設計を特徴としています。
NTS-3ミッションに加えて、ノースロップ・グラマン社は米空軍の宇宙ミサイル・システム・センター(AFSMC)と協力しています。具体的には、抗堪性の高い経済的なスペース能力を提供するとの同センターの任務を支援するため、長期推進発展型使い捨てロケット(EELV)(LDPE)ミッション向けに3機のESPAStarプラットフォームを製造しています。LDPE-1は、宇宙実験プログラム-3ミッションにおいて2021年に打ち上げ予定です。
NTS-3バスはアリゾナ州ギルバートにあるノースロップ・グラマン社の最先端の衛星製造施設で組み立てられました。現在、同施設は約100,000平方フィート(約9,300平方メートル)以上の製造スペースを追加すべく拡張中です。これにより、全体的なESPAStarのインテグレーション及びテストのキャパシティが増強されます。
ノースロップ・グラマンは、宇宙、航空、防衛、サイバー空間において、世界中の私たちのカスタマーの変化するニーズに応えるべく、最も困難な問題を解決しています。私たちの9万人の従業員は、先進的なシステム、製品、そしてサービスを創造するため、科学、テクノロジー、エンジニアリングを駆使して可能性の限界に日々挑戦しています。