レドンドビーチ(カルフォルニア州) – 2024年7月31日 – ノースロップ・グラマン(NYSE: NOC)は米宇宙開発庁(SDA)向けの74基の高速データ転送衛星の初期デザインレビュー(PDR)を完了しました。これには、これまでの拡散型戦闘宇宙アーキテクチャ(PWSA)からの先進的なテクノロジーを統合する衛星も含まれています。これによりさらなる能力が米軍にもたらされます。

  • この74基の衛星にはTranche2ベータ形態とTranche2アルファ形態の衛星が含まれます。
  • Tranche2ベータ衛星にはSバンド帯、極超短波衛星通信、統合同軸報送信サービス(IBS)といったPWSAへの新規の通信テクノロジーが搭載されます。Tranche2アルファ衛星は、2022年に契約したノースロップ・グラマンのTranche 1 Transport Layer(T1TL)衛星と同型です。
Northrop Grumman Completes PDR  for the Latest Generation of Space Development Agencys Proliferated Data Transport Satellites - Japan
ノースロップ・グラマンのTranche2衛星は初期デザインレビューを成功裡に完了しました。今年後半のクリティカル・デザイン・レビューに向けて順調に進捗しています(写真提供:ノースロップ・グラマン)

専門家のコメント:

ノースロップ・グラマン社の軍事宇宙システム担当のバイス・プレジデントであるブレイク・ブロックは次のように述べています。「SDAのビジョンは非常に速いペースで重要な能力を展開・配備するというもので、ノースロップ・グラマンはその挑戦に継続的に取り組んでいます。我々はTranche2衛星の詳細設計段階へと移っており、またTranche1衛星は順調に進捗しています。またSDAプログラムでの将来の可能性を評価しています。私たちノースロップ・グラマンはこのプログラムへのコミットメントを現在進行形で果たしており、SDAがPWSAを成功できるようサポートしています。

詳細: 

ノースロップ・グラマンはSDAの次世代低軌道コンステレーションである拡散型戦闘宇宙アーキテクチャ(PWSA)向けの宇宙ヴィークルと地上システムの両方を供給する主契約者です。PWSAは以下の主要な2つのレイヤーから構成されています:

  • トラッキング・レイヤー:極超音速兵器や弾道ミサイルを探知・追跡、そして最終的にそれらへのターゲッティングを行うように設計
  • トランスポート・レイヤー:米国本土防衛を行なっている米軍部隊と世界各地で活動している米軍部隊にグローバル・データと音声接続を提供

現在までノースロップ・グラマンはSDAから130基以上の衛星の契約を獲得しています。我々は昨年、第1世代のTransport and Tracking Layer衛星のクリティカル・デザイン・レビュー(CDR)を完了し、現在フロリダ州にあるエアバス社の工場とカリフォルニア州において、宇宙ヴィークルの統合を行なっています。

ノースロップ・グラマン社について 

ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。