レドンドビーチ(カルフォルニア州) – 2023年10月30日 – ノースロップ・グラマン(NYSE: NOC)は総額約7億3200万ドル(約1100億円)の38基のデータ転送衛星の設計と製造を行う契約を米宇宙開発庁(SDA)と締結しました。これらの衛星はTranche 2 Transport Layer-Alpha(T2TLアルファ)をサポートすることになります。T2TLアルファはSDAの低軌道拡散型戦闘宇宙アーキテクチャ(PWSA)の最新バージョンです。

  • このT2TLアルファ契約は、T2TLベータとして36基の衛星の製造契約を今年8月にノースロップ・グラマンが獲得したことに続くものです。アルファ衛星とベータ衛星は軌道上で相互運用できるように設計されています。
  • 衛星は2026年12月から打ち上げ予定であり、この契約には、サポートする地上施設と5年間のオペレーション・整備も含まれています。
  • ノースロップ・グラマンは同様に低遅延で大容量データ転送を提供し全世界で米軍のミッションをサポートするTranche 1 Transport Layer (T1TL)の契約も獲得しています。
  • ノースロップ・グラマンはこのPWSA契約において、我々が持つ衛星技術やミッション経験と、戦略的な産業パートナーシップを組み合わせることによって、今日の安全保障環境上必要とされるスピードでプロジェクトを進展させるアプローチを採っています。

専門家のコメント:

ノースロップ・グラマン社の通信システム担当のバイス・プレジデントであるブレイク・ブロックは次のように述べています。「ノースロップ・グラマンは産業チームメイトと協力して、米軍の戦闘部隊がどこで行動していても部隊を結びつけて防護する次世代の低軌道アーキテクチャを配備するというSDAのビジョンに100%コミットしています。ノースロップ・グラマンチームは我々の軍事通信衛星での豊かな経験をこのミッションに投入しており、自らのコミットメントを遂行中です。」

拡散型戦闘宇宙ネットワークの詳細:

ノースロップ・グラマンは次世代の低軌道コンステレーションであるSDAの拡散型戦闘宇宙アーキテクチャ(PWSA)の衛星と地上システムの両方を提供しています。

  • トランスポート・レイヤー:低遅延かつ大容量データの接続性を提供する設計で、全世界で米軍のミッションをサポートします。
  • トラッキング・レイヤー:極超音速兵器と弾道ミサイルを探知・追跡、そして究極的にターゲティングするように設計されています。
Northrop Grumman Selected to Deliver Nearly 40 More Data Transport Satellites for SDA's Next Generation Low-Earth Orbit Constellation of Connectivity - Japan
軌道上のノースロップ・グラマンのT2TL衛星のイラスト。10月30日、SDAはT2TLアルファプログラムにおいて、38基の衛星にかかる契約をノースロップ・グラマンと締結したと公表(イラスト提供:ノースロップ・グラマン)。

この2つのレイヤーは、異なるメーカー製造の衛星間でもシームレスに通信を行える共通データ基準を使用し、宇宙空間で相互運用できるように設計されています。これらの衛星は一つの統合されたセンシング・アーキテクチャの様々なエレメントを連接するように設計されています。そのように構築されたネットワークは持続的かつ安全な連接性をもたらし、オールドメインC2(JADC2)の中核の役割を果たします。 

現時点において、SDAはノースロップ・グラマンと132基の衛星の契約を発表しています。

ノースロップ・グラマン社について 

ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。