レドンドビーチ(カルフォルニア州)– 2022年2月28日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)は本日、宇宙開発庁(SDA)から6億9200万ドル(約801億円)相当のTranche 1 Transport Layer(T1TL)メッシュ衛星通信ネットワークのための革新的な多数展開低軌道(pLEO)衛星42機の製造・納入契約を得ました。

T1TLは強靭で低遅滞性かつ大容量のデータ送信を提供することで、全世界での米軍ミッションを支援します。このネットワークは、統合センシング・アーキテクチャの要素を連結するように設計されており、常時継続的かつ安全な接続性を提供し、JADC2(ジョイント・オールドメインC2)の最も重要な要素として機能します。
ノースロップ・グラマンのバイス・プレジデント兼戦略宇宙システム部門担当のゼネラルマネージャーであるロバート・フレミングは次のように述べています。「ノースロップ・グラマンは、現代戦における情報は、迅速に現場部隊に伝達されなければならないことを理解しています。我々のT1TLソリューションは、数十年来実証してきたエンドツーエンドの衛星システム統合の経験と、複数軌道において蓄積した通信ミッションの専門知識を結合することにより、戦場にいる部隊に必要不可欠な能力を迅速に提供します。」
T1TLが提供する鍵となる技術とインフラストラクチャにより、将来の多数展開宇宙ミッションは、戦闘管理、ミサイル追跡、目標捕捉といった戦闘部隊の優先事項に対応できるようになります。このネットワークは、グローバル・コンステレーションの接続にレーザー通信ターミナルを使用するとともに、陸海空に展開するユーザーに常時継続的かつネットワークされたリンク16 と高周波Ka帯の接続性を提供します。
SDA長官のデレク・トーニアは次のように述べています。「センサーからシューターへのデータ処理と転送にあたり、よりレジリエントかつ遅滞性を低減したpLEOアーキテクチャを完成するため、商用開発を活かしたユニークなビジネスモデルを活用することによって、SDAは国防宇宙能力調達にかかる現状を変革しています。パートナー企業と合意したこのT1TL契約に規定されている衛星1機あたりの単価、数量、引き渡しのスピードは、競争力のある市場の形成に向けて産業界が進んでいることを表しています。」
ノースロップ・グラマンは、SDAに迅速に妥当な価格で非常に効果的なソリューションを提供するため、商用市場でのパートナーシップを活用しました。ノースロップ・グラマンのコミュニケーション・システム担当バイス・プレジデントであるブレーク・ブロックは次のように述べています。「ノースロップ・グラマンは、SDAの迅速でGo-To-Marketの精神を完全に受け入れています。スピードを求めるこのビジョンによって、我々は革新的なシステムを迅速に納入することができます。」
ノースロップ・グラマンは、2019年に低軌道でのサービスに打ち上げられた、世界で最も精緻で高性能なコンステレーションであるイリジウムNEXT衛星81機の組み立て・統合・試験を行うなど、衛星コンステレーションの提供実績を蓄積しており、今回、この実績にT1TLのプロトタイプ契約が加わることになります。
宇宙開発庁(SDA)について:
米国防省の宇宙分野調達を創造的に変革していく組織として認識されているSDAは、National Defense Space Architecture の開発・提供・運用を行うことにより、統合部隊が地上でミッションを行うために必要な宇宙空間での様々な能力の提供を今後も加速させていきます。
連絡先: OSD.SDA.Outreach@mail.mil
ウェブサイト: https://www.sda.mil
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。