ハンツビル(アラバマ州) – 2023年5月15日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)は、ポーランドの中距離防空プログラムであるWISŁA向けの統合戦闘指揮システム(IBCS)の中核となるコンポーネントを引き渡しました。この引き渡しによって、ポーランドの先進的な防空ミサイル防衛プログラムの一部としてのIBCSは配備完了にさらに近づくことになります。

Northrop Grumman Delivers Transformative Integrated Battle Command System for Poland's WISŁA Air Defense Program - Japan
アラバマ州ハンツビルのレッドストーン兵器廠において、WISŁAプログラム向けのリレー装置を確認するポーランド軍と米軍の関係者(写真提供:米陸軍) 

先般、統合火器管制ネットワーク (IFCN)のリレー装置の引き渡しが行われましたが、これはWISŁAプログラムの配備スケジュールをサポートするものです。また、このプログラムはIBCSにとって初の海外軍事援助(FMS)案件です。この引き渡しというマイルストーンが達成されたことで、米国の重要な同盟国は非常に重要な能力を有することができ、またNATO諸国間の相互運用性という目的が達成されます。

ノースロップ ・グラマン社コンバットシステム・ミッションレディネス部門バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるレベッカ・トロゾーンは次のように述べています。「ノースロップ・グラマンによる防空ミサイル防衛のためのセンサーとエフェクターの連接により、米国と同盟国の意思決定のあり方は変貌を遂げています。IBCSは、ポーランドの防空部隊に十分な情報に基づくより迅速な決定を可能にし、それによって全てのドメインを通して、脅威を抑止・妨害・撃破する能力をもたらします。」

IFCNリレー装置の引き渡しと並行して、現在ノースロップ・グラマンは2022年7月にポーランドに引き渡された交戦オペレーションセンター(EOC)とリレー装置の統合作業とシナリオに基づいたテストも実施しています。これらのテストと関連訓練は、ポーランドによる最初のIBCSシステムの完全な受領と、2023年に予定されている基本的な作戦能力の達成に向けての非常に重要なステップです。

IBCSは、製造元、軍種やドメインに制約されず戦闘空間において利用可能なあらゆるアセットの共通の火器管制ネットワークへの統合にとっての根幹となる、オープンでモジュール化された、スケーラブルなアーキテクチャを提供します。そのアーキテクチャは現行のシステムのみならず、将来のさまざまなシステムも効率的かつ低コストで統合することが可能であり、また各種センサーとエフェクターを固定セットでなくそれぞれ独立して用いることによって戦闘空間を拡大させます。このような高度なレベルのネットワーク統合が可能になることにより、戦闘部隊は、意思決定にあたってこれまで考えらえなかった時間的余裕を得ます。これまでの多くの開発・運用テストと実証の成功を通して、IBCSは多軍種のセンサー・データを多軍種の兵器に連接・融合する能力を証明し、オールドメインC2(JADC2)能力を実際に示してきました。

ノースロップ・グラマン社について   

ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万5千人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。