カルフォルニア州レドンドビーチ – 2022 年1 月24 日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)と共同で製造されたNASA のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が百数十万キロの旅を無事終え、太陽周回軌道であるラグランジュ点L2 に到達しました。約半年にわたる任務準備期間の最初の1 ヶ月が成功裏に終了しました。

地球から百数十万キロ離れたL2 は、太陽と地球の引力が釣り合う安定的なポイントで、そこに位置することでジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は最小限の燃料消費で軌道を維持することができます。
ノースロップ ・グラマン社のバイス・プレジデント兼ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のプログラム・マネージャーであるスコット・ウィロビーは次のように述べています。「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は宇宙に関するさまざまな大きな謎を解き明かしていくことでしょう。そして、この宇宙望遠鏡は、企業と政府との協力がどのような素晴らしいことをなしうるのかを示す証左でもあります。」
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は昨年12月25日に仏領ギアナのクールーにある欧州宇宙機関(ESA)の宇宙センターから「アリアン5」ロケットに搭載されて打ち上げられました。この歴史的な打ち上げ後2週間にわたり、宇宙空間では初となる一連の複雑な動作とマニューバーを通して主鏡とサンシールドが無事に展開されました。
ジェームズ・ウェッブのチームはこれから数週間から数ヶ月にわたり、光学装置を正確に調節するための微調整作業に集中することになります。NASAの見通しでは夏には宇宙望遠鏡から最初の科学データを送信する準備が整います。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、宇宙の太古の星と銀河からの最初の光を探知できるように設計された赤外線望遠鏡です。稼働を開始すると、データを収集し、イメージを捉えて地球の科学者へ送信します。そして、135 億年の過去まで宇宙を探査するのです。これらの目的を達成するためにジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は革新的なデザイン、最先端のテクノロジー、そして画期的な工学技術を活用しました。この望遠鏡を作るために革命的な光学器、検知器、熱制御システムといった10もの技術が新たに考案されました。
ノースロップ・グラマン社は、これまで製造された最も巨大で複雑かつパワフルなNASAのジェームズ・ウエッブ宇宙望遠鏡の企業チームを率いてきました。NASAは、欧州宇宙機関やカナダ宇宙庁を含む国際パートナーシップをまとめてきました。NASAのゴダード宇宙飛行センターはジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡プロジェクトをマネージし、宇宙望遠鏡科学研究所は科学とミッションのオペレーションと地上ステーションの開発の責任を負っています。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の軌道に関するイメージ映像は こちら をご覧ください。
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ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のこれまでの経緯・背景はこちらの データシート もご参照ください。
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。