ハンツビル(アラバマ州) – 2022年3月17日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)の統合戦闘指揮システム(IBCS)が、このたび米陸軍の2つの実射試験を成功させました。これはオールドメイン指揮統制(C2)能力を可能にするIBCSの拡張性と強靭性をさらに実証するものです。

IBCS Expands All-Domain Capabilities - Japan
IOT&Eのためニューメキシコ州ホワイトサンズミサイル実験場に設置されたノースロップ・グラマン社製造のIBCSのEngagement Operations Center (EOC) 及びInteractive Collaborative Environment (ICE) (写真提供:米陸軍)

ノースロップ ・グラマン社コンバットシステム・ミッションレディネス部門バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるクリスティン・ハービソンは次のように述べています。「我々は、全てのドメインからの情報を活用するIBCSアーキテクチャの能力を実証し続けています。それによって、戦闘部隊に比類のない状況認識と、対応時間とオプションの増加がもたらされます。既存の様々なシステムを連接できるIBCSの成熟度と能力は、彼らのミッション遂行能力をさらに進化させるのです。」

最初の実射試験において、米陸軍はIBCSを駆使して標的として発射された高パフォーマンス・高速戦術弾道ミサイル(TBM)を迎撃しました。ノースロップ・グラマンの統合戦術地上ステーション(JTAGS)は、向かってくるTBMミサイルに対する早期警戒として宇宙に展開するセンサーからのデータをIBCSに送信する支援を行いました。地上設置のセンサーが標的を探知できる前に、IBCSはJTAGSからのデータを使って標的を追尾し、それによってオペレーターの状況認識を高めることができたのです。

2つ目の実射試験において、IBCSは厳しい電子戦環境下において2発の巡航ミサイル標的を撃墜し、システムの強靭性を実証しました。電子攻撃により機能が一部妨害された各種センサーからのデータを融合することによって、IBCSは2つの標的の追尾を維持し続けることができたのです。

ニューメキシコ州のホワイトサンズミサイル実験場で実施された試験は、リアルな作戦シナリオを用いて米陸軍第43防空砲兵(ADA)連隊第3大隊の兵士がIBCSを運用する形で行われました。これら試験はIBCSの初期運用試験評価(IOT&E)の一部であり、IOT&Eは配備と量産に入る前に、IBCSの運用性能を評価するものです。

IBCSは製造元、軍種やドメインに制約されず戦闘空間において利用可能なあらゆるアセットの統合にとって根幹となる、オープンでモジュール化され、スケーラブルなアーキテクチャを用いており、効率的かつ経済的な形で現在および将来の様々なシステムの統合を可能とします。IBCSは各軍種のセンサーからのデータを結合・融合し、各軍種の兵器システムに伝達するオールドメインC2(JADC2)能力を数々の試験やデモンストレーションの成功を通じて実証してきました。

ノースロップ・グラマン社について 

ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。