ティンダール(オーストラリア) – 2024年8月1日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)は北部準州ティンダールに所在するオーストラリア空軍基地での無人機MQ-4Cトライトン1号機の受領式典に参加しました。この高高度長時間滞空無人機によって、オーストラリアは、今日実用化されている最も先進的な洋上情報収集・警戒監視・偵察・ターゲッティング(ISR&T)能力を運用することが可能になります。
- 米国メリーランド州のパタクセントリバー海軍航空基地から2カ所の経由地を経て飛行を行い、6月16日にティンダール空軍基地に到着しました。
- ノースロップ・グラマンのスタッフはトライトンの到着と基地でのサポート活動の準備をオーストラリア空軍のカウンターパートと協力して行いました。
- オーストラリアのトライトンプログラムは順調に進行しており、現在カリフォルニア州パームデールにあるノースロップ・グラマンの工場でさらに3機のトライトンが製造中です。
専門家のコメント:
ノースロップ・グラマンのオーストラリア及びニュージーランドのチーフエグゼクティブ兼ゼネラル・マネージャーであるクリスティーン・ザイツは次のように述べています。「世界で最も先進的なISR&Tシステムの一つであり、オーストラリアと米国の開発協力プログラムの成果であるトライトンは、マルチドメインで多任務を果たすことのできる国家安全保障アセットであり、極めて重要なこの時代においてオーストラリア国防軍にとって不可欠なものです。」
米海軍トライトンプログラムのマネージャーであるジョシュ・ゲール大佐は次のように述べています。「オーストラリア向けのトライトン初号機の引き渡しは、マルチドメインでの情報収集を実現する未来を加速する米国とオーストラリアの協力にとっての非常に大きな一歩です。ゲームチェンジャーであるトライトンという情報収集能力を米第7艦隊の責任区域に展開するオーストラリアと協働していくことに米海軍は大きな期待と興奮を覚えています。」
トライトンプログラムの詳細:
米海軍とオーストラリア空軍向けに生産されるMQ-4Cトライトンは、洋上哨戒、SIGINT、捜索・救助など、幅広い任務をサポートします。この航空機は敵の行動を予測する持続的かつ卓越した警戒監視情報を指揮官に提供し、より優れた計画立案が可能になります。それにより統合対処能力が大きく強化されます。
トライトンの特徴:
- 中高度を飛行する無人機システムよりもさらに高い高度を長時間飛行する能力
- 約14,000kmという非常に長い運用航続距離
- ミッション情報を飛躍的に増大させるリアルタイム・マルチ情報収集センサー
ノースロップ・グラマンは2023年11月にカリフォルニア州パームデールの施設において、オーストラリア向けのトライトンの初飛行を成功させました。発注契約された残る3機は現在スケジュール通りに製造されています。引き渡しが完了すると、トライトンは第9飛行隊に配備され、南オーストラリア州のエディンバラ空軍基地と北部準州のティンダール空軍基地の2カ所からインド太平洋地域の情報収集を行うことになります。
ノースロップ・グラマンは、エディンバラ基地での地上ステーション設置やティンダール基地へのトライトン導入・統合作業など、オーストラリアへのトライトンシステムの引き渡しのためにダイナミックな支援環境を整備しています。我々は米海軍のトライトンの運用サポートから得られた豊富な知識と経験を活かして、両基地で高い能力を備えたオーストラリアの要員を育成しています。
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。