パームデール(カリフォルニア州) – 2023年11月13日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)は11月9日、カリフォルニア州のパームデール航空機統合センターでオーストラリア向けのマルチ情報収集無人機MQ-4Cトライトンの初飛行に成功しました。2024年に予定されているオーストラリアへのトライトン初号機の引き渡しに向けたノースロップ・グラマンによる準備は順調に進んでおり、この初飛行は大きな製造マイルストーンになります。
- 米海軍とオーストラリア空軍向けに生産されるマルチ情報収集機MQ-4Cトライトンは、 持続的な洋上情報収集・警戒監視・偵察・ターゲティング能力を有する、唯一の高高度長時間滞空型(HALE)無人航空機です。
- トライトンは11月9日午前11時56分(米太平洋標準時)に離陸し、合計約6時間24分飛行しました。エンジン、飛行制御と燃料システムのチェックといった耐空性の評価や基本的な操作テストが行われました。
- オーストラリア政府は9月に4機目のトライトンの調達を発表しました。これにより、トライトン部隊のレジリエンスは向上し、24時間365日オーストラリアの海洋権益をモニター・保護する卓越した監視能力がもたらされます。

専門家:
ノースロップ・グラマンのオーストラリア及びニュージーランドのチーフエグゼクティブ兼ゼネラル・マネージャーであるクリスティーン・ザイツは次のように述べています。「ノースロップ・グラマンは、高高度長時間滞空型(HALE)無人機で培ってきた深い専門的知見を活用して、オーストラリアが24時間365日その海洋権益をモニターして保護する卓越した長距離海洋監視能力を持つことを可能にします。」
ロバート・チップマン オーストラリア空軍参謀総長は次のように述べています。「トライトンは、その信頼性の高いリアルタイムの情報と状況認識能力によって、オーストラリアの情報収集・監視・偵察能力を拡大します。持続的な監視によって、より優れた計画立案と各軍種による統合した対応と作戦が可能になるのです。」
MC-4Qトライトンプログラムの詳細:
マルチ情報収集無人航空機MQ-4Cトライトンは、2023年8月3日に米海軍から初期運用能力(IOC)を獲得しました。
トライトン協力プログラムにおいて、オーストラリアは、トライトン・システムの要求仕様の具体化に重要な役割を果たしました。米軍とオーストラリア国防軍は、それぞれが運用するトライトンが収集したデータを共有することが可能になり、これはこの世界で最も戦略的に重要な地域の一つにおいて非常に重要な能力です。
インド太平洋におけるオーストラリアにとっての安全保障上の課題は、人道支援・災害救援から死活的に重要ないくつものシーレーンの海洋監視といったものまで多岐にわたります。契約済みのオーストラリアの4機のトライトンは、すべて生産スケジュールが計画通りに進捗しており、戦闘領域や様々な任務のニーズを横断する形でデータ伝達をサポートできる各種のセンサーとコミュニケーションノードによって、極めて重要な役割を担うことになります。
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。